パートナーの浮気の証拠を、LINEのトーク履歴から見つけてしまった人はいないでしょうか?
このように昨今多いのが、LINEのトーク画面が浮気の証拠となるケースです。
そこでこの記事では、浮気の証拠としてLINEのトーク履歴や画面が弱い理由や、どのような証拠なら離婚訴訟として採用されるのか?について具体的に解説していきます。
LINEのトーク履歴が浮気の証拠になりにくい1番の理由
不貞行為とはズバリ、パートナーが浮気相手と肉体関係を持つことを意味します。
つまり、LINEのトーク履歴での文面だけでは、イコール肉体関係を持ったとは認定されにくいというわけなんです。
例えば、「今日は楽しかった」「今度はいつ会える?」というやり取りが浮気相手とのトーク履歴から見つかったとしましょう。
これだけであれば、「仕事の打ち合わせ」「ただの友人」と言い逃れされてしまえば、それ以上追求できるような証拠がありません。
もっと踏み込んだ、「6時にいつものホテルで」「昨日の君も可愛かったね」のような性的なニュアンスを含むLINEの内容だったらどうでしょう?
最初の「今日は楽しかった」「今度はいつ会える?」のLINEよりは不貞行為の証拠として信憑性はありますが、「んで、実際にホテルに行ったという証拠は?」と言われてしまえば、離婚訴訟の証拠としては不十分なんです。
ポイント
たとえ具体的な性的表現があったとしても、LINEのトーク履歴の文面だけでは不貞行為の証拠としては認められないことが多いです。実際に浮気相手の自宅やホテルに出入りする現場を押さえた証拠写真が必要。
離婚や慰謝料請求の裁判で浮気の証拠の1つになりやすいLINEのトーク履歴の4つのポイント
以下に4つの事例を紹介します。
裁判で浮気の証拠として使えるLINEのトーク履歴~時系列的にトーク画面を保存している
一度きりのラインでのやり取りを切り取って保存していても浮気の証拠としては弱いですが、数日間に分けてそれまでのやり取りを記録している場合は、証拠としての信憑性が増していきます。
証拠とは、第三者が客観的に見ても「これは肉体関係のある浮気だね」と判断されるものでなくてはいけません。
そのため、ホテルのラウンジで待ち合わせするようなやりとりであっても、「たまたまその日の仕事の打ち合わせ場所が、そこだったんじゃない?」と、別の可能性を示唆されてしまえばそれまでです。
一方で、特定の相手と定期的にホテルのラウンジで待ち合わせをしているLINEのトーク履歴を証拠として残していれば、客観的に見ても「仕事としてはありえないね」と思ってもらえる人が増えていきます。
このように、あるひと場面だけではなく、いくつかのLINEのトーク画面を証拠として残しておくことで、 客観的に見ても男女関係があると判断してもらえるような証拠が裁判において有利になっていきます。
裁判で浮気の証拠として使えるLINEのトーク履歴②~ 浮気相手を特定できる
浮気相手の名前が特定できるLINEは、一気に裁判での浮気の参考証拠として採用されやすくなります。
名前だけではなく、相手の職場や部署・住所などの個人情報が特定できる内容であればなおさらです。
とは言え、当事者たちはかなり慎重になっていると思うので、なかなか個人を特定できるようなLINEのトーク履歴を残してることは稀でしょう。
しかし、意外にも浮気相手ではない他の人とのLINEのやり取りで、ボロが出てしまっている人もいます。
特に女性の場合は、気心知れた友人に浮気の相談をしていることが多いです。
したがって、浮気の証拠を探す時には、浮気相手とのLINEのトーク履歴だけではなく、仲良しの友人とのトーク履歴もチェックしておくと、浮気相手を特定できる情報をつかめるかもしれません。
裁判で浮気の証拠として使えるLINEのトーク履歴③~ 場所や日時が特定できる
個人名以外に有力な浮気の証拠となるのが、浮気をしている場所や日時が特定されているLINEのトーク履歴です。
これらの浮気の証拠が裁判で有利になっていく理由は、 LINEのトークと実際の行動を紐付けすることができるためです。
例えば、LINEのトーク履歴の内容で出てきたレストランの名前と、そのレストランでお会計をしたレシートの現物が一致した時に、浮気の証拠としての力が一気に強くなります。
つまり、LINEのトーク内容を、現物の浮気の証拠の裏付けとして利用する方法です。
裁判で浮気の証拠として使えるLINEのトーク履歴④~ 写真や動画が残っている
不貞行為の証拠として一番効果があるのが、写真や動画で残されている証拠です。
なので、LINEのトーク画面の中に、二人で写っている決定的な写真が残っていれば一気に状況が変わっていきます。
二人で写っていなくても、明らかにただの仕事上の付き合いや友人関係では送り合わないような写真でも同様です。
もちろん、うっかりそのような写真をLINEに残している人は少ないかもしれませんが、浮気相手との関係性がどちらか一方の意図により終息に向かっている場合は、相手の激情を刺激してこのような写真が送られてくるケースも少なくありません。
ポイント
一場面を切り取っただけのLINEのトーク履歴は、浮気の証拠としては弱いです。時系列的にLINEのトーク画面の記録を残したり、具体的な個人情報の記録が残されている証拠で、本人に言い逃れしにくい環境をつくることが大切です。
LINEのトーク履歴以外にも浮気の証拠を集めておくのがおすすめ
例えば、LINEのトーク履歴以外にどのような浮気の証拠があるのか3つ紹介していきます。
パートナーの行動パターンがわかる記録
LINEのトーク内容を裏付け、もしくは言い逃れに対する弁解が証明できる記録があると強いです。
例えば、パートナーの手帳やシフト表・スマホのタイムスケジュールなど、パートナーの行動を証明できる類の記録です。
このように、パートナーのスケジュールを証明できる客観的証拠があれば、 LINEのトークの整合性を主張することができます。
パートナーのスケジュール入手が難しい場合は、第三者による証言や会社に確認したその日の当事者のスケジュールなどが有効になる時もあります。
レシートやクレジットカードの明細
LINEのトーク内容で分かった浮気をしている日時や場所を、レシートやクレジットカードの明細のように紙で残る記録と照らし合わせることができれば、一気に浮気の信憑性を増すことができます。
このことにより、「実際には会っていない」という弁解を否定することができますし、明細書からネット検索することによって、「いかがわしい場所ではない」という虚実を覆すことができます。
カーナビなどのGPS
紙で残る記録だけが証拠だけではありません。
カーナビに残されている走行履歴や、スマホのGPS機能などでパートナーの動きを証明できれば、 LINEのトーク内容の信憑性を追求することができます。
また、端末に残っている記録は見つけた時点ですぐに、別な端末にも記録として残すか、プリントアウトして紙の証拠を増やすことをお勧めします。
消去されてしまう前にいかに浮気の証拠をコピーしておくかが大切です。
ポイント
LINEのトーク履歴以外にも浮気の証拠を集めておくことで、LINEのトークの内容を裏付ける材料として採用されやすくなります。刑事事件でよく言われる「裏とり」が、 浮気の証拠としても重要なんです。
勝手に人のLINEのトーク履歴を盗み見ることは違法行為にならないのか?
とはいえ実際の裁判の現場では、パートナーのスマホを覗き見する程度のことであれば、違法性を訴えられることが少ないです。
浮気を追及する痴話げんかの延長として、相手のスマホを奪ってLINEのトーク画面を見ることも同様です。(浮気が事実であるほど相手側に落ち度があるので、素直に事実を認めた方が反省の姿勢を裁判で認められやすいからです)
ただし浮気の当事者とはいえ、裁判で強気に出てくるような相手であれば話は別です。
違法行為によって知り得た浮気の証拠は、たとえその内容がどんなに言い逃れできないような内容であったとしても、裁判の訴訟では証拠として不採用になってしまうことを利用してくる弁護士がいるからです。
これは意外にも知られていない事実で、そのことで泣き寝入りしてしまう人がとても多いです。
本来であれば被害者であるはずの浮気をされた立場の人が、加害者の立場に仕立て上げられてしまい、浮気の裁判で勝ち目がなくなってしまうだけではなく、ヘタをすればプライバシー侵害で罪に問われてしまう場合もあるのです。
特に以下のような方法でパートナーの浮気の証拠を掴んだ人は注意してください。
遠隔操作等のスマホアプリでLINEのトーク履歴を盗み見ることは違法
昨今は相手のスマホ端末にアプリをダウンロードすることで、遠隔でLINEのトーク履歴の内容を知り得るツールかあります。
相手の許可なくこのような方法で情報を得ることは、立派な違法行為です。
この定義を広く捉えると、遠隔操作だけではなく相手のパスワードを勝手に利用してログインした場合も、違法行為とみなされてしまうことがあります。
これが、喧嘩の末強引に履歴を確認した場合や、こっそり横で相手の画面を盗み見る行為とは区別して判断されるポイントです。
もしも、パートナーが不在の時に、パートナーの許可なく遠隔操作や暗証番号を利用してログインした人は、知り得た浮気の証拠が採用されない危険性が高まるので注意してください。
ポイント
相手の許可なく相手が知らないところで入手した浮気の証拠は、違法行為を訴えられて無効となる場合があります。普段から暗証番号を聞いていて、 スマホを共有することを認められている間柄ではない限り、こっそり掴んだ証拠は採用されない可能性があることを覚えておいてください。
LINEのトーク履歴から不倫が発覚した場合、配偶者と不倫相手に対してできること
そのためには、これまでも述べた通り、LINEのトーク履歴を裏付けている証拠も合わせて掴んでおくと、より確実に有利になります。
また、慰謝料はパートナーだけではなく、不倫相手にも請求することができることはあまり知られていません。
もし、既婚者であることを承知の上で不倫をしていた場合は、その相手側の異性にも責任問題を追求することができるのです。
そのためには、しっかりと双方から慰謝料を請求する意思を弁護士を通じて調停員に伝えることが大切です。
相手側にも弁護士がつくので、こちら側が請求しないことまで提案してくることはまずありえません。
なので、裁判に臨む時には浮気をされた側の主張としてどこまで請求できる権利があるのか?を、事前に調べておくことが大切です。
ポイント
慰謝料はパートナーだけではなく、不貞行為を承知で関係を持っていた不倫相手にも請求することができます。ただし訴える意思をあらかじめ表明していないと、なきものとして裁判が進んでしまうことがあるので注意してください。
LINEのトーク履歴で浮気の証拠を見つける方法とコツ
念頭に入れておいてほしいことは、浮気の当事者は常に慎重になっているという前提でいることです。
疑っているそぶりは最後まで見せない
たとえパートナーの行動に疑念を抱いていても、あくまでも普段と同じ言動を心がけるようにしてください。
必要以上に詮索したり、逆に優しくしすぎることはかえって相手に警戒心を招いてしまいます。
あくまでも普段と変わらないルーチンワークで、パートナーの事を信じている素振りを崩さないまま、それとなくLINEのトーク履歴を盗み見るきっかけを作ることです。
スマホを自然に拝借できる環境を作る
相手のいないところで勝手にスマホのロックを解除して中身を確認するリスクについては、前の章で説明した通りです。(違法行為を訴えられれば、せっかくの浮気の証拠も台無しになってしまいます。)
できるだけ普段通りの生活を崩さないままで、警戒心を持たれないままスマホを借りるきっかけを作るようにしましょう。
「検索したいものがあるからちょっと貸して欲しい」「おすすめのアプリを教えたい」などのきっかけを作って、快くパートナーからスマホを貸してもらうきっかけを作るようにしましょう。
LINEの非表示リストや消去した形跡をチェックする
警戒心の強い人ほど、こまめにLINEのトーク履歴は消しているものです。
不自然に消去されているトーク履歴がないか?
LINEなのにアカウント名が抽象的なものはないか?などをチェックするようにしてください。
また、パートナーと昔から仲の良い友人を知っている場合は、その友人とのトーク画面をチェックすることもおすすめです。
なぜなら、気心知れた友人に恋愛相談をしている可能性が高いからです。
ポイント
パートナーの浮気の証拠をつかみたい時には、感情的にならずに「自分がもしも逆の立場だったらどうするか?」を、一旦冷静になって考えてみてください。そうすると自ずと当事者が見落としがちなところに気付いたりするものです。
LINEのトーク履歴から浮気の証拠を集めるときの注意点
注意ポイント
・LINEのトーク画面だけでは、浮気の証拠としては不十分なことが多い。
・LINEの証拠を生かすためには、その内容を裏付ける物的証拠も一緒に提出できると好ましい。
・相手の許可なくプライバシーを侵害するような形で得た証拠は、違法行為として認められない場合がある。
以上の3点を踏まえた上で、パートナーや不倫相手に言い逃れさせないような「隙のない証拠」を集めていくことが大切です。
LINEのトーク履歴で浮気の証拠をある程度抑えたら、探偵に裁判で使える証拠集めを依頼するのがおすすめ
なぜなら、プロの探偵事務所であれば、LINEのトーク履歴からの浮気の証拠で裏付けとなる証明を見つけてくれます。
さらにそれだけではなく、離婚調停でそのまま使える書類を作成してくれます。
この時、浮気の証拠となるようなレシートやパートナーの行動を証明できるものがなくても大丈夫です。
探偵事務所であれば、数少ない情報の中でも適切な調査方法を選んで、不倫相手との決定的な証拠を写真や動画・音声などで記録に残してくれます。
もちろん、浮気調査にかかった日数によって調査費用は増えていきますが、一昔前に比べて探偵事務所の浮気調査にかかる費用はかなりリーズナブルになっています。
探偵事務所には、以前のような暗い雰囲気もなく、夫婦関係に詳しいアドバイザーが在籍していて、あなたにとって最適なアフターフォローを行なってもらえます。
プロの探偵事務所に浮気調査を依頼すれば、浮気の証拠を嗅ぎまわっていることにパートナーや浮気相手に途中でバレてしまうこともありません。
せっかくLINEのトーク履歴から掴んだ浮気の証拠を生かすためにも、探偵事務所に「つかんだ証拠」から「裁判で慰謝料を請求する」までの過程を依頼してみてはいかがでしょうか。