探偵事務所に浮気調査を依頼する人は、「本当に探偵は失敗しないの?」という不安を抱いている人もいるでしょう。
とはいえ探偵も人間です。
そこには当然失敗もつきもの。
そこでこの記事では、探偵事務所に浮気調査を依頼した時の失敗例と、なるべく失敗をしない探偵事務所の選び方について紹介していきます。
探偵事務所での浮気調査で起こりがちな失敗とは?
具体例を交えて紹介していきましょう。
探偵事務所の浮気調査失敗例その1~バレる
相談者が最も恐れる失敗かもしれませんね。
たとえプロとはいえ、ちょっとしたミスや想定外の事態が発生して、ターゲットに浮気の調査をしていることがバレてしまうことがあります。
ここでバレる相手には2パターンあります。
「ターゲットにバレる」パターンと、「周囲の人にバレる」パターンです。
ターゲットにバレるパターン
ターゲットとは、本人はもちろん浮気相手も含まれます。
例えば尾行や張り込みをしていることに勘づかれたり、盗撮や身辺調査に気がつかれてしまうなどです。
特に浮気をしている側は慎重になっているため、普段よりも敏感に周囲の変化を察知してしまうもの。
中には、自分のスマホやパソコンを他の人が開いたらアラームが鳴るように設定していたり、見られる可能性のある引き出しの中の物の位置を1mm単位で把握していて、 少しでもズレたらわかるようにしている強者もいるようです。
周囲にバレるパターン
浮気調査のターゲットに関係する人(浮気相手)が「なんかあなたつけられてない?」と気がついてしまうケースです。
ターゲットと親しく常に一緒にいる人ほど、いつもと違う周りの様子を察して、本人に伝えてしまうかもしれません。
このように浮気調査をする探偵本人はもちろん、本人を取り囲む周囲の人にさえ勘づかれないような調査の仕方を探偵事務所には求められます。
探偵事務所の浮気調査失敗例その2~証拠が出ない
浮気相手が絞られていないケースや、浮気そのものがシロかクロか怪しいなど、調査が難しいケースほど証拠にたどり着くのは困難です。
探偵事務所の実力が試されるケースですね。
このようにプロをもってしても浮気調査の証拠が出ないのには、2つの可能性が考えられます。
それは、「浮気の証拠を絞り込めない」ケースと「答えは分かっているけど浮気の証拠をつかめない」ケースです。
具体的にどういうことか見ていきましょう。
浮気の証拠を絞り込めないとは?
依頼人の話を聞いても、ターゲットがいつ誰と浮気をしているのか?をなかなか絞り込めない時には浮気調査が難航します。
この場合は、探偵事務所が依頼人との面談でどこまで情報を聞き出せるか?が、重要な鍵になってきます。
というのも依頼人は、浮気調査の相談段階では感情的になっていることが多く、(特に女性は)主観で話を進めていく傾向があるため、情報整理がうまくできません。
このような時に経験値が高い調査員であれば、依頼人の感情に寄り添いながら、状況証拠を時系列的にあぶり出していくことが上手です。
その上でこれまでの一般的な浮気傾向を当てはめて、どのように浮気調査を進めていけば証拠に辿り着けるかの作戦を練っていきます。
したがって、最初の相談段階で上手に依頼人の話を聞き出せなかったり、浮気調査の実績が少ない探偵事務所だと前例も少ないため判断材料がなく、真実にたどり着くまでに時間がかかってしまうかもしれません。
浮気の証拠をつかめないとは?
浮気の相手も特定されていて、ターゲットの行動パターンもある程度把握している状況であっても、決定的な浮気の証拠を残せないという失敗もあります。
このように答えは出ているのに浮気の証拠がうまくつかめないのは、探偵事務所のレベルが顕著に関係しています。
ある程度、人材や資金力に余裕がある大手の探偵事務所であれば、ターゲットを取り逃がさない尾行手段も持っていますし、浮気の証拠写真を収めるための週刊誌並みの専用機材を確保しています。
なので、「あとは浮気の証拠を押さえるだけ」の段階で失敗してしまうのは、探偵事務所としての信頼を大きく損なってしまうものかもしれません。
探偵事務所の浮気調査失敗例その3~証拠が使えない
せっかく探偵事務所が浮気の証拠をつかんだとしても、その証拠が浮気を立証するものにならない限り意味がありませんね。
このように用意した浮気の証拠が使い物にならないのも、探偵事務所の失敗になります。
具体的には「浮気の証拠として使えない」のにも、「本人(もしくは相手側の弁護士)に言い逃れされてしまうレベルの証拠」と「裁判の正式書類として採用されない証拠」の2パターンがあります。
言い逃れされる浮気の証拠とは?
浮気をした本人は、事実をできるだけ「シロ」に近づけることに必死になります。
したがって、浮気の証拠の数が少なかったり、浮気ではない状況としても説明できるような証拠では、簡単にごまかされてしまうことが考えられます。
例えば喫茶店で2人きりでいる写真を見せられても、「仕事の打ち合わせをしていた」と言われればそれまで。
この場合、用意した浮気の証拠に「仕事の打ち合わせとは言わせないような別な証拠」も添付できるようではないとプロの仕事とは言えないのです。(その時間に商談は入っていなかったという証拠や、仕事とは関係のない話題の録音記録など・・・)
裁判で使えない浮気の証拠とは?
浮気の証拠としては効力があるものでも、離婚に伴う調停や裁判では残念ながら無効になってしまうものもあります。
そうなってしまう要因は様々で、「顔写真が不鮮明で本人とは断定できない」「不貞行為と見なすには証拠として弱い」「証拠書類の内容が稚拙で法的書類として認められない」など多岐に渡ります。
また、せっかく完璧な浮気の証拠だったとしても、その証拠を撮影するために違法な調査(不法侵入やおとり調査など)を行っていたことがバレたら、証拠書類としては無効になってしまう場合もあります。
ただし、大手の探偵事務所であれば、始めから裁判を視野に入れた資料作りを心得ているので、このような失敗をすることはマレです。
探偵事務所の浮気調査失敗例その4~通報される
最もまずい探偵事務所の失敗例が、浮気調査の行動が通報されてしまうことです。
バレるを通り越して、相談者の今後の生活にも影響を及ぼしかねない事態です。
ターゲット(本人もしくは浮気相手)からの通報
警戒心が強いターゲットほど、周囲の変化や視線に敏感になっています。
また薄々、浮気調査で調べられるかも・・・と警戒している人もいますね。
このような相手がターゲットだと、ちょっとしたことで警察に通報されてしまう危険があります。
尾行や張り込みをしている調査員が職質されてしまったら、その時点で浮気調査は終了です。
また、警察に通報する代わりに、「浮気調査を調査する探偵」を逆に雇われてしまうケースも。
いずれにしても疑い深くて慎重なターゲットほど、注意が必要です。
第三者からの通報
探偵による長時間の尾行や張り込みを、全く関係ない第三者から通報されてしまうこともあります。
例えば、「長時間不審な車が家の前に停まっている」「目つきが怪しく他のお客さんを見張っている人がいる」など、近所やお店の従業員からの何気ない通報が命取りになることも。
特に最近は、不審な人を直接自分で注意することを避け、すぐに警察に通報する傾向が世の中全体にあります。
さらに、不審な人物を動画に撮影してSNSにアップする人も増えているので、探偵事務所の浮気調査の質がさらに問われる時代です。
浮気調査で失敗しない探偵事務所の選び方
探偵事務所の浮気調査での失敗例について紹介してきました。
したがって、素人が自分で浮気調査を行うよりは、プロに任せた方が失敗の可能性は少なくなります。
また、お金を払って浮気調査を探偵に依頼するのであれば、失敗が少ない探偵事務所を選ぶべきです。
そこでこの章では、浮気調査で失敗しない探偵事務所の選び方について5つのポイントを紹介します。
失敗しない探偵事務所の見分け方1~探偵業届出番号がある
探偵事務所が探偵業届出番号を明示しているかは、絶対にチェックしておくべき項目です。
この探偵業届出番号は、探偵事務所のHPに記載されていて、各事業所ごとに番号があるはずです。(本社だけの届出番号しか記載されていない場合は注意)
また、届出番号に嘘がないかどうかは、管轄する警察署に電話をすると実在するかを照合してくれます。
このように探偵事務所に浮気調査を依頼する時には、自分で二重チェックを行うくらい慎重になった方がいいです。
失敗しない探偵事務所の見分け方2~事業者情報が明確
探偵事務所のHPに、代表者のフルネームや事業所の住所・電話番号が記載されているかどうかをチェックしてください。
また探偵事務所によっては親会社の情報が載っていることもあるので、親会社が他にどんな事業を展開しているか?をネットで調べてみることも大切です。
この場合は、なるべく手広い事業を手掛けているよりも、調査関係の事業に特化している会社の方が信頼できます。(マレに飲食業も手掛けている会社もありますが、あまりおススメできません)
失敗しない探偵事務所の見分け方3~弁護士事務所と提携している
できれば弁護士事務所とつながりのある探偵事務所を選ぶと、裁判まで持ち込む過程の失敗が少なくなります。
なぜなら裁判に強い弁護士からのアドバイスで、「使える証拠」を作成することに慣れているからです。
また、探偵事務所によっては優秀な弁護士を紹介してくれる所もあります。
なので、離婚を視野に入れて浮気調査を依頼する人は、弁護士事務所からの推薦がある探偵事務所を選ぶと良いでしょう。
失敗しない探偵事務所の見分け方4~警察OBがいる
探偵事務所の中には、「元刑事」が在籍していることをアピールしている会社もあります。
実は警察OBがいることは、失敗しない探偵事務所選びの大きな鍵になるんです。
なぜなら、警察は「ホシにバレない捜査」「法を遵守した調査」に非常に長けた職業だからです。
このように警察時代のノウハウを持っている調査員は、失敗しない浮気調査の貴重な戦力になります。
失敗しない探偵事務所の見分け方5~社歴が長い
できるだけ社歴が長く、実績がある探偵事務所を選ぶ方が失敗は少ないです。
そういった意味では、支店数が多い探偵事務所も期待できます。
なぜなら実績がないと支店も多く増やしていけないからです。
なので企業情報で創業年を確認して、できるだけ社歴の長い探偵事務所を選ぶ方法は間違いがないでしょう。
さらに社歴がありつつ、HPの情報が更新されている探偵事務所であれば、なお信頼することができます。
もしも浮気調査に失敗した時には探偵事務所は浮気調査料金を返金をしてくれるのか?
結論から言うと、失敗した場合の報酬は探偵事務所によってまちまちです。
浮気調査料金が全額返金になる場合
大手の名の通った探偵事務所に多いパターンです。
依頼人の希望する結果にならなかった場合は、それまでに浮気調査でかかった費用も含めて受け取らないスタンスの探偵事務所があります。
特に資金源があり、悪い実績による評判を落としたくない大手探偵事務所ほど、全額返金を謳っていることが多いです。
着手金のみ請求される場合
全額返金まではいかなくても、着手金のみを請求して、失敗に終わってしまった調査費用に関しては請求しない探偵事務所もあります。
小中規模の探偵事務所に多いスタンスで、調査に時間がかかった場合も赤字覚悟で謝罪の意も込めて、料金の一部を返金してくれる所は多いです。
浮気調査料金が全額返金されない場合
どのような結果になっても、一切の返金に応じない探偵事務所もあります。
しかし、このような探偵事務所の中には、悪徳な会社も存在するので注意が必要です。
そのためにも、前の章で述べた「探偵事務所の選び方」を注意するようにしてください。
なお、浮気調査の結果「シロ」だった場合には、全額返金に応じない探偵事務所は多いです。
この場合、依頼人は「そんなハズはない!絶対に浮気しているはず!」と思ってしまいがちですが、探偵事務所の見解が「浮気の事実がないというのが結果で、調査に失敗したわけではない」というものであれば、調査料金が返ってくることはないでしょう。
探偵事務所の浮気調査での失敗事例まとめ
探偵事務所の浮気調査の失敗例について紹介してきました。
さらに探偵事務所を選んだ後には、できるだけ円滑な浮気調査をしてもらうための情報提供に協力することも、失敗を避けるポイントになります。
例えば、「ターゲットは警戒心が強く、疑い深い性格です」といった性格の情報だったり、「どこかに立ち寄る前には必ずトイレに寄ります」「タバコを吸います」「お酒は飲めません」などの行動パターンをもれなく伝えておくだけでも、調査員にとってはとても参考になります。
ぜひ、「事前調べ」と「調査員への協力」を意識して、失敗の少ない探偵事務所を探してみてください!